2009/11/10

NHKまる得マガジン
『スマートな食べ方の流儀』

講師:小倉朋子 日本放送出版協会 600円 (税込)

 箸を正しく持てる人、魚をきれいに食べられる人が美しいと思い始めたのはいつの頃からだろうか。背筋を伸ばして食事する人の姿に、神々しさすら感じるようになった。おいしく食べるだけでなく、美しく食べたい。そんな時、書店で巡り合ったのが『スマートな食べ方の流儀』だ。
 本書は、NHK番組の「まる得マガジン」のテキストで、講師の小倉朋子氏が出演し、和食と洋食の食べ方の流儀を指導する。
 
 まずは日本人として一生のお付き合いとなる「正しい箸の持ち方」からスタート。箸使いのタブー「嫌い箸」や割り箸の使い方も詳しく解説する。一汁三菜について、一尾の魚の食べ方、めんのつゆをはねさせないコツ、すしの食べ方と続く。洋食は、ナイフとフォークの使いこなし方、骨付き肉をきれいに食べるコツ、皿盛りデザートの食べ方など。和洋合わせて全12回に加えて、ワイン、日本酒、ビール、紅茶、コーヒーの飲み方のマナーも掲載されている。
 「ライスをフォークの背に載せるのは正しい食べ方?」、「スープをパンで拭っても良いの?」、「ちらしずしはどうやって食べたらおいしくきれいに食べられる?」といった素朴な疑問にも写真と文章で答えてくれる。
 美しく食事できるようになると、ゆとりが生まれる。テーブルを囲む人との会話を楽しめるようになる。どんなものをどのような環境で食べれば心地良いかを考え始め、そのうち、生きる姿勢まで変わるような気がする。食べることは生きることに直接つながっている行為だからこそ、何よりも大事にしたいと改めて感じる。

 講師の小倉朋子氏は、日本箸文化協会の代表を務め、諸外国の食事マナーの背景から総合的に食を学ぶ教室「食輝塾」を主宰する。「食べ物への感謝の気持ちや食器へのいたわり、周囲とのコミュニケーションなど、食べるシーンのひとつひとつがより良いものになるように、心を配っていきましょう」と本書のはじめに綴っている。

※番組の再放送は教育テレビで12月7日〜24日午前11時55分〜12時と午後9時55分〜10時。

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