2009/8/30

スィートコーン フィールドデー視察 in 宇都宮

大田支部 活動報告

大田支部では7月23日の栃木県宇都宮市で、パイオニアエコサイエンス(株)が主催したトウモロコシのフィールドデーに、支部役員の安本と島村の両名が参加しました。
来年度以降のバス研修ツアーの下見としての視察を行って来ました。
パイオニアエコサイエンス(株)は、味来(みらい)と言うトウモロコシを作った種苗メーカーです。
三日間行われたフィールドデーの一日を選び視察して来ました。
国内では5月~9月迄の短い季節の中でしか栽培出来ないトウモロコシ、家では茹でておやつにしたり、叉、昔から縁日の屋台やレジャーのバーベキュー等で焼かれ、醤油の香ばしさは食欲を誘いました。
そんなトウモロコシの原点や、これからのトウモロコシは、どう変わって行くのでしょうか?
圃場を見学し、若い調理師に作物の根源を教えられる、しっかりした現場で有ると確信しました。トウモロコシの事だけでも知らない事が多く、驚き勉強になりました。その一部ですが、簡単に紹介させて頂きます。
畑に着くと、各地の農家の方々が集まって来年度に向けての品種の選抜に目を光らせていました。
畑の中に入ると、そこは『トウモロコシ畑』が行けども行けども
一面に広がっていました。背丈以上に伸びているものも有り、まるで巨大迷路のようで圧倒されました。何十種類もの品種が列をなして並んでいます。勿論、我々が見ただけでは全く区別が不可能です。
担当のМ氏と農家の方々から、種類や味、鮮度の話、作り方と成長過程、収穫時のもぎ方や食べ方を色々教わりました。
当初、トウモロコシは数種類しか無いと思っていましたので、まさかここまで種類が多いとは思っていませんでした。しかも、まだ世に出てない品種は名前も無く、番号で記されています。聞きましたら、この会社では、多くの品種を試作し、農家と消費者にとってのメリットを重視し、選りすぐれたものを世に出して行く方針だそうです。そこで選考したものを農家の方々がまた試作し、消費者に届けて評価をいただき、時間をかけて、大きく作付けして行くとの事です。担当の話を一生懸命聞いている農家の真剣な姿勢からも窺えますが、品種選びは慎重になり、なにひとつとっても生活がかかっていて本気なんだなぁと感じました。
順番に食べ比べると、味がそれぞれ違い特徴があります。叉、先端と付け根では甘さが全く違っていました。(先端が甘い)
トウモロコシは、もいでから3時間が命と言われているようで、その後は、どんどん味と鮮度が落ちるそうです。先端のヒゲですが、粒と一緒の数ということです。正直、驚きました。ビックリです。
М氏の一番のお勧めが、味来14(みらいジューシー)という品種。
食べて名前の如く、かなりジューシーでした。かぶりつくと、そこから甘い果汁が滴り落ち、他の物と比較にならない位甘いし旨い、一品でした。その他にピクニックコーンと言う少し小さめの品種の物が有りました。この品種は、我々の会社でも使用中で、かなり甘みが有り評判が良いトウモロコシです。このピクニックコーンで作ったスープが甘すぎて、頭を悩ませたシェフも居ると言う話が面白かったです。いろんな品種の中で、果実の周りがキラキラ輝やいている物や白と黄色の混ざった物、真っ白な物、黄色の中に紫色がある物と興味の引かれ物が多く有りました。帰りは味来と書いてあるエコバックに沢山のトウモロコシのお土産を頂きました。宇都宮餃子の食事を摂りながら、今回の視察が来年以降の研修ツアー企画として提案可能な現場であると確信しました。只、出来れば他の野菜(シシリアンルージュ等のトマト類)とのジョイント視察での研修ツアー企画書を作りたいと思います。  
           

                         大田支部 支部長 山本 金三郎


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