2012/7/1

岡崎和広シェフが若い人に伝えた
フランス家庭料理の魅力

~6月12日 台東支部 上野社会教育センター~ 

 6月12日、台東支部は上野社会教育センターで、若い調理師の為の料理講習会を開催し、浅草ビューホテル、上野松坂屋銀サロン、神谷バー、上野精養軒、グランドプリンスホテル高輪から23人が集まった。 6月に台東支部の新支部長に着任した上野精養軒の金原松夫氏は「他の店の人と交流し、見聞を広めていただきたい」と挨拶した。
 講師を務めたのは上野精養軒台東店料理長の岡崎和広氏。岡崎シェフは「どんな料理もベースは家庭にあります。工夫し、コツをつかめば今よりもっとおいしい料理ができます。今日つくる仔牛のブランケットは、30年前、金原チーフから指導を受けてつくりました。後世に残したい料理です」と話した。
 岡崎シェフは「ブランケットとは“白”という意味なので色をつけないように」「テリーヌは色が出やすい紫、黒の野菜は控えめにグリーンを中心にして」など細かいポイントを丁寧に伝えていた。
 ブランケットの調理工程で、今ではなかなか行うことのない布漉しを披露し、参加者は食い入るように見つめていた。「力の加減を間違えると顔に熱いソースが飛んできたりします」と苦い経験を語る岡崎シェフ。初の講師を終えて、「どこまで仕込んだらよいのかとか、時間の使い方が難しかったですが、良い勉強になりました」と語った。参加したグランドプリンスホテル高輪の鈴木智哉さんは「若鶏のローストは、レタスが良いアクセントになっています。宴会料理に活用できますね」と話していた。

【メニュー】
夏野菜のテリーヌ
Terrine de legumes d’ete
小蝦のムースを巻いた若鶏のロースト マスタード入りヴィネグレットソース
Roulade de poulette en mouse de Crevette sauce vinagrette de moutarde
仔牛のブランケット メナジェール風
Blanquette de Veau ala menagire

【協賛企業】(敬称略、順不同)
(株)大山、(株)梅村屋、森永乳業(株)、高瀬物産(株)、キッコーマン(株)

【お知らせ】
 台東支部は7月23日に上野の不忍池で氷彫刻コンクールを開催予定で、現在出場者を募集中だ(締切7月16日)。参加費は無料。氷135kg1本を50分間で彫る。参加希望者は協会事務局TEL03-5473-7261永広氏まで。


岡崎和広シェフ
岡崎和広シェフ
金原松夫支部長
金原松夫支部長
熱心に見つめる参加者
熱心に見つめる参加者
テリーヌの作業工程
テリーヌの作業工程
きれいな断面
きれいな断面
ナスタチウムやぶどうのバルサミコを飾って完成
ナスタチウムやぶどうのバルサミコを飾って完成
小蝦のムースをレタスで巻き、若鶏で包む
小蝦のムースをレタスで巻き、若鶏で包む
120度オーブンで15分間ロースト
120度オーブンで15分間ロースト
レタスがアクセントに
レタスがアクセントに
上野精養軒の皆さんが岡崎シェフをサポート
上野精養軒の皆さんが岡崎シェフをサポート
互いの息を合わせて行う「布濾し」
互いの息を合わせて行う「布濾し」
岡崎シェフと金原支部長をつなぐ料理
岡崎シェフと金原支部長をつなぐ料理

ホームへ先頭へ前へ戻る