2014/12/10

「食の都」大阪のブッフェ

Buffet of Osaka

日本において「食の都」と称される都市がある。それは大阪だ。大阪には街場に素晴らしいフランス料理があったり、質の高い洋菓子が増えたりしている。ブッフェはどうかと言うと、東京にも引けをとらないくらい質の高いブッフェがある。それも東京と比べたら、1~2割程度も値段が安いので非常にお得だ。特に注目するべき、大阪のブッフェを紹介する。

NIGHT and DAY
NIGHT and DAY

ナイト&デイ(ホテル阪急インターナショナル)

2014年6月28日にリニューアルオープンしたブッフェレストラン。ディナーでは最初に特製のファーストディッシュがテーブルまでサーブされ、これを食べてからブッフェを食べるという流れになっている。ホテルインターコンチネンタル 東京ベイが流行させた手法を、大阪でもいち早く取り入れた。
ダイニングエリアよりも少し高くなった「舞台」の上では6種類程度の実演が行われており、迫力満点。フォワグラ、フィレステーキ、トリュフなど、高級食材も取り入れており、訴求力は強い。店内はスクエアテーブル、ラウンドソファー、カップルシートとゾーニングしており、様々な用途に対応できるようにした。ディナーでは大きな窓越しにイルミネーションを点灯させて、ドラマティックな演出を行っている。

フレンチビストロ ルドール(セントレジスホテル大阪)

スターウッドホテル&リゾートの最高級ブランドはセントレジスである。東京にはなく、日本では大阪にしかないブランドだ。このセントレジスホテル大阪の1~2階のフレンチビストロでは、1階でランチにはセミブッフェを、アフタヌーンティーにはデザートブッフェを行っている。
野菜をたくさんとれてメインディッシュはテーブルまで運ばれてくるので商用として利用するビジネスマン、デザートだけは好きなだけ食べたい女性に嬉しいだろう。土日祝日には、シャンパンのフリーフローが付いたブッフェも用意されているので、優雅なランチにもよい。

NOKA(インターコンチネンタルホテル大阪)

数多くのホテルのインテリアデザインを手掛けるビルキー リナス デザインが設計した、黄色を基調とした彩りとスタイリッシュな店内に目を奪われるが、ブッフェ台の完成度も高く注目に値する。中央にはフルオープンのアイランド型に配されており、フロアに見事一体化している。その隣にはオープンキッチンのデザートや主菜のブッフェ台があり、臨場感を生み出している。
そして驚くべきことは、ナイフやフォークといったカトラリが全てクリストフルであるということだ。消耗が激しいブッフェレストランでクリストフルのカトラリが使われた例を他に知らない。ホテル内の調度品と合わせたとは言え、相当のこだわりがなければできないことだ。

東龍
東龍

東龍
ブッフェ評論家・グルメジャーナリスト。知識を競う、TVチャンピオン「食べ放題通選手権」で2002年と2007年に優勝。Yahoo! ニュース個人オーサー、All Aboutガイド。「すみれ草201」(http://www.sumire201.com/)主宰。ブッフェの発展に寄与するべく、テレビや雑誌でも活動中。


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